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【王室の恋】欧米BL:ライラ・ペース「ロイヤル・シークレット」感想・おすすめ

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欧米のBL小説を読んだことは、ありますか?

近年、「魔道祖師」などの中華BLや、タイのBLドラマが人気なので、海外作品は身近かもしれません

けれど、欧米BL小説を読む機会は、少ないのではないでしょうか?

現在、欧米BL小説は、主に新書館のモノクローム・ロマンス文庫というレーベルで発売されています

今回は、モノクローム・ロマンス文庫の中で、最初の1冊として読んでほしい本をご紹介します

ライラ・ペース作「ロイヤル・シークレット」です

イギリス王子の秘密の恋を描いたロマンチックな作品です

欧米BL小説が初めての方に、おすすめの作品です

ライラ・ペースとは

Photo by Artem Beliaikin on Unsplash
  • 著者:Lilah Pace(ライラ・ペース)
  • 作品の著者紹介欄には、「アメリカ南部在住」と記載があります
  • 他の名義でも作品を発表し、ニューヨークタイムズ紙のベストセラーにもなっています

ライラ・ペースの著作について

Image by Anrita from Pixabay

2023/12現在、翻訳されているのは、この作品と続編の計2作です

これら2作以外では、アダルト指定の作品が英語版であるようです

他にも、German Editionの別タイトル作品が2作あるようですが、ドイツ語よくわからなかったです(涙)

アダルト指定の作品が、モノクローム・ロマンス文庫で翻訳されることは・・・ないでしょうね^^;

とりあえずGerman Editionのものが、読んでみたいです(もちろん、日本語で)

新書館さん、よろしくお願いします

「ロイヤル・シークレット」とは

(2019年11月9日:新書館)

「ロイヤル・シークレット」あらすじ

Photo by Joakim Honkasalo on Unsplash

イギリスの次期国王のジェイムス

ニュース配信社で働く記者ベンジャミンと、ケニアのホテルで出会います

お互いの立場を理解しながらも惹かれ、苦しみながら育んでいく秘密の恋の物語

「ロイヤル・シークレット」感想

Photo by Stephanie LeBlanc on Unsplash

ジェイムスが、立場的にゲイと言えずに苦しんでいる姿が、痛々しくて可哀想でした

でも、まあ、普通、公にはできないですよね

だって、イギリスの次期国王なわけだし

ただ、だからこそ周囲の温かさが救いでした

特に妹のインディゴや、恋人役のカサンドラが、優しくて理解があって、とても素敵でした

2人が登場すると、読んでいてホッとしました

そこにベンジャミンという記者が現れて、ジェイムスが激しく葛藤するのですが、

ジェイムスが、自分を諦めずに必死にもがいている姿が、勇敢で格好良かったです

終始、ジェイムスを応援しながら読む物語でした

「ロイヤル・シークレット」yoco先生のイラストが美しい

Photo by James Toose on Unsplash

表紙のイラストが、とにかく美しいです

それに、2人の関係性が、たった1枚からすごく伝わってきます

大雨の中、聡明な2人が静かに対峙している場面なんですが

目線は、チェス盤に向いているけど、足が密かに絡んでいます

それに、2人とも、体が前のめり気味で、気持ちはお互いを強く意識している

2人の言葉にしない思いが溢れる、とても美しくて雄弁な表紙絵だと思いました

続編「ロイヤル・フェイバリット」

(2020年12月15日 新書館 モノクローム・ロマンス文庫)

海外ものを初めて読む方や翻訳ものが苦手な方におすすめ

  • イギリス王室の王子と、記者の物語です
  • 設定もストーリーも、わかりやすく、初めて読む欧米BLとして、おすすめです
  • 翻訳も違和感なく読めるので、翻訳ものが苦手な方でも読みやすいと思います
  • yoco先生のイラストがお好きな方にもおすすめです