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出版社編:KADOKAWA【角川ルビー文庫やタイBLなど/老舗の安心感】

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出版社やレーベルごとに、BL作品の特徴を考えてみるシリーズの2回目です

今回は、KADOKAWAを取り上げてみました

個人的には、アルファベットより「角川」表記の方が、馴染みがありますが

どちらにしろ超有名企業ですね

以下、KADOKAWAとBL小説との関連を、詳しく見ていこうと思います

KADOKAWA:企業概要

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まずKADOKAWAの一般情報に関してです

KADOKAWAは、1945年に出版社として創業した角川書店が前身です

角川といえば、日本を代表する超有名企業グループの1つですね

大手であり、KADOKAWA内の出版レーベル(「ブランド」のようなイメージ)は、数多くあります

一般文庫だと「角川文庫」、ライトノベルだと「富士見L文庫」などです

  • 1945年創業の角川書店が前身
  • 2019年に現在の「KADOKAWA」(2代目)に商業変更
  • 文庫レーベル:「角川文庫」「メディアワークス文庫」「富士見L文庫」など

ちなみに、KADOKAWAは、書籍販売のみの会社ではありません

1970年代以降、映画やアニメ、ゲームなどの他コンテンツも幅広く展開しています

各作品が、映画・ゲームなどの他コンテンツにも広がりやすい基盤があります

BL分野も同様で、KADOKAWAは、BLドラマ専門レーベル「トゥンク」を2022年に設立

榎田尤利先生「永遠の昨日」を角川文庫で出版、「トゥンク」とTV局のコラボで実写化しました

こういうメディアミックスは、大手だとやりやすいでしょうね

「永遠の昨日」がドラマ化されたのは、2022年10月

2024年1月現在、U-NEXTなどの動画配信サービスで視聴することができます

では、次にそれぞれのレーベルを見ていきます

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KADOKAWAの中でBL小説といえば、ルビー文庫

1992年創刊のBL専門レーベルです

元々角川書店でライトノベルを発表していた角川スニーカー文庫から、枝分かれのように作られました

なので、最初はスニーカー文庫から引き継がれた作品も多くありました

作品の特徴は、いわゆる王道路線が多く、難解なものや過激な性描写などは少ない印象です

初心者の方や、学生さんが手に取りやすい作品が揃っているように思います

  • 1992年創刊のBL専門レーベル
  • 王道ものなど、初心者の方にも手に取りやすい作品が多いです
  • 発売日:毎月1日

ルビー文庫といえば、「タクミくんシリーズ」や「富士見二丁目交響楽団シリーズ」

2作とも、1990年代~2000年代にかけて人気だった有名シリーズです

ドラマCDが作られたり、実写の映画になったり、タクミくんシリーズは舞台にもなりました

ルビー文庫の初期の代表作といえると思います

最近は、小中大豆先生や佐竹笙先生、犬飼のの先生たちが活躍されています

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ルビー文庫に対して、こちらのレーベルは、BL小説単行本を発売しています

2018年創刊なので、比較的新しいレーベルですね

発売されている単行本のサイズは、B6版(128mm×182mm)で、わりと大きめ

ただソフトカバーなこともあるのか、重さはそこまで感じないです

紙媒体で読んでも、手が疲れるとかを感じにくい作りになっていると思います

  • 2018年創刊です
  • 作品の特徴:異世界・転生・オメガバースなどのファンタジー中心
  • レーベル人気作:「背中を預けるには」など
  • 発売日:1日

レーベルの特徴は、取り扱うジャンルがファンタジー中心なこと

特に、転生ものや、オメガバース、異世界などの設定が多いです

人気作に、小綱実波先生の「背中を預けるには」などがあります

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ルビー文庫やルビーコレクションとは別に、電子配信限定のレーベルがあります

2019年に配信が開始された「ルビー文庫:D」です

ルビー文庫等で発売された作品のスピンオフが、ここ限定で発売されたりしています

ただ、書籍化との関連が全くないわけではなく

「ルビー文庫:D」で発売された作品が、後でルビー文庫やルビーコレクションで書籍化されたり

逆に、書籍化作品が、「ルビー文庫:D」で電子書籍として発売されることもあります

  • 2019年に開始された電子配信専門レーベルです
  • 近年はレーベル活動が乏しいです

ルビー文庫やルビーコレクションとの関連性が高く、レーベル単独の代表作は上げにくいかなと

それと、ちょっと心配なのですが、近年はレーベル活動が乏しくなっています

2022年刊行作品はありませんし、2023年はルビーコレクションの作品を電子化した1冊のみです

2024年以降、どのような動きがあるか見守りたいところです

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次に、ご紹介したいのが「フルール文庫ブルーライン」です

といっても、レーベル自体の動きは止まっており、ほとんど廃刊に近い状況です

正直、紹介するかちょっと迷いました

でも、昔発売された作品の電子配信は継続されているのと、面白い作品が多かったレーベルなので

もったいないなと思い、ここで取り上げることにしました

レーベルの創刊は2013年で、コンセプトは「痺れるような男同士の恋愛が読みたい貴女へ」

大人の女性がターゲットで、リアルな社会での濃密な恋愛が描かれている作品が多いです

ただ長くは続かず、まず2015年に紙書籍刊行となりました

そして2016年以降、電子書籍含め新規発売はなく、既存の電子書籍のみ販売継続されている状況です

  • 2013年9月創刊
  • 2015年で紙媒体の刊行を打ち切り、電子書籍限定に移行
  • といっても、2015年以降、電子書籍の新規発売ありません
  • 以前発売された電子書籍が細々継続販売されています
  • コンセプトは「痺れるような男同士の恋愛が読みたい貴女へ」

私がこのレーベルを知ったのは、一穂ミチ先生の「ふったらどしゃぶり」がきっかけでした

「ふったらどしゃぶり」がとても素敵だったので、そこからレーベルにも興味を持ちました

そして、色々な作品を読んでいくうちに、心に残る味わい深い作品が多いことに気づきました

例えば、川琴ゆい華先生の「宵越しの恋」や、ナツ之えだまめ先生「うなじまで、7秒」など

各先生方にとって、代表作ともいえるぐらい面白い作品がいくつもありました

なので、レーベルが廃刊状態となっていることを知った時はショックでした

今でも、また再開してくれたらいいのにな、と思ってます

少なくとも、今配信されている電子書籍は販売終了しないでほしいなと思います

(注釈:「ふったらどしゃぶり」のフルール文庫ブルーライン版は、今は電子含め絶版です

加筆修正されたものが、ディアプラス文庫から完全版として発売されています)

個人的に普段は断然紙派ですが、ブルーラインは電子書籍ででも読み続けようと思ってます

なので、せめて今発売中の作品は、これからも読み続けられるようにしておいてほしいです(願)

みなさまにも、好みに合う作品が1作でもあればいいなと思います

少しでも興味を引かれる作品があれば、どうぞまず電子書籍を試し読みしてみてください

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KADOKAWAの懐が深いというか、面白いところは、一般文庫にBL作品があることなんですよね

しかも、今ほどBLが認知されていなかった頃からというのが、色々すごいなと

例えば2000年代~2010年代、耽美系BL小説の山藍紫姫子先生が、作品を発表されていました

また、日本の男性同性愛小説の始まりに欠かせない栗本薫先生のBL作品も、角川文庫にあります

近年では、榎田尤利先生が以前書かれたBL小説が、次々と角川文庫で読めるようになっています

さらに、2023年になり、一穂ミチ先生のBL作品も、角川文庫から発売されました

前述「フルール文庫ブルーライン」より発売された「青を抱く」の加筆修正版です

  • 角川文庫には、榎田尤利先生や一穂ミチ先生のBL作品があります
  • お2人は一般小説も書かれるので、購入前に内容をご確認ください

ジャンルの垣根って高いと思うんですけど、こうやって越える先生もいらっしゃるんですね

人気も実力もあってのことかと思います

ただただ、尊敬です

ちなみに、榎田尤利先生や一穂ミチ先生は、一般小説も書かれる先生方なので

一般文庫でBL作品があると、当方のアタマは少々混乱いたしましたw

落ち着いて、内容をよく確認した方がいいなと思いました

なお、角川文庫のBL作品は、あまり内容に共通性はないように思います

性描写も普通にありますし、表紙も特にBLを隠したりしていません

既存のBLレーベルで出版された時より、ややマイルドに修正されるかな、という程度です

thai
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KADOKAWAの一般文芸枠で、もう1つ興味深いのが、タイBL小説の翻訳に力を入れていることです

「KADOKAWAタイBL公式」というX(旧:Twitter)もあるぐらいです

まず、タイBLの経緯ですが、日本でタイBLが広まったのは、まずドラマからでした

コロナ禍の2020年に公開された「2gether(トゥギャザー)」という作品が火付け役です

ちょうど世界的に自粛中だったこともあり、アジア各国を含む世界中のネットで話題になりました

  • KADOKAWAから、タイBLドラマの原作小説が翻訳出版されています
  • 「Manner of Death」「The Red Thread」(タイドラマ「Until We Meet Again」原作)など

日本でも話題となり、その後、色々なタイBLドラマが日本でも楽しめるようになりました

さらに、こうしたタイBLドラマの影響で、原作本が日本でも翻訳されはじめました

この流れの中で、KADOKAWAは、いくつかの原作本の翻訳出版権を取得

これまで、法医学BLドラマ「Manner of Death」や、

大学生BLドラマ「The Red Thread」(ドラマ「Until We Meet Again」)、

軍人とお坊ちゃまを描いた「A Tale of Thousand Stars」などの原作小説を翻訳出版しています

なお「2gether(トゥギャザー)」の原作翻訳は、他社(ワニブックス)が発売しています

翻訳者の方や出版社が違うからか、内容が違うからか、本の作りや受ける雰囲気がだいぶ違います

比べると面白いです

また、タイBLドラマは、現在U-NEXTなど、色々な動画配信サービスで視聴することができます

原作を読んで面白かった方は、ぜひ動画も楽しまれてはいかがでしょうか?

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KADOKAWAとBL小説との関連まとめ

  • 今回、KADOKAWAで発売されているBL小説作品について、まとめてみました
  • 現在BL小説を発売しているレーベルは、ルビー文庫とルビーコレクションです
  • 一般文庫である角川文庫にもBL作品があり、近年タイBL小説の翻訳にも積極的です