芸能人を主役にしたBL小説は、いかがでしょうか?
「水曜日の嘘つき」は、元超人気子役の真尋さんと、雑誌モデルの椎名さんが主役です
華やかな外見の2人が、お互いに惹かれ、どう変化していくか、じっくり味わえます
大学生もの、芸能界もの、健気な受けが好きな方に、おすすめの作品です
かわい有美子先生ファンの方にも、もちろんおすすめです
かわい有美子先生の情報(一般)
- 生年月日:12月27日
- 血液型:A型
- 商業誌デビュー:1995年4、5月号「小説b-Boy」(ビブロス刊)に掲載された「EGOISTE」
- ペンネーム:デビュー~2002年まで「かわいゆみこ」、2002年より「かわい有美子」で活動
- サークル:「Blue on the Heaven」(個人HPあり)
かわい有美子先生の作風(個人的なイメージ)
- 警察、特にSIT(警視庁特殊班捜査係)、SAT(特殊急襲部隊)といった特別チームの作品が、最近多いです
- 海外の軍隊もの、戦時下を舞台にした作品も発表されています
- 10冊以上続くようなシリーズものではなく、1~数冊程度で完結する物語が得意な先生です
- 設定や世界観がつながっている作品を、主役/視点を変えながら発表されることがあります
「水曜日の噓つき」あらすじ
昔、超人気子役だった橘真尋(たちばな まひろ)さんと、
今、雑誌モデルをしている椎名吉見(しいな よしみ)さんの2人は、同じ大学に通っています
ある時、酔った椎名さんが、先輩たちに、真尋さんを落とすと宣言します
軽い気持ちで近づいてきた椎名さんに、真尋さんは・・・
(2014年7月15日発売:幻冬舎コミックス)
「水曜日の噓つき」感想
全体に静かで、しっとりしていて、とても良かったです
丁寧な文章から、お互いの気持ちの揺れや、相手に言えない本音が、すごく伝わってきました
華やかな有名人2人は、恵まれているが故に、ちょっと屈折しているんですが
お互いを知って、少しずつ変わっていきます
読みながら、その変化を応援するようになり、
最後の方では、2人が、とても愛しくなりました
特に椎名さんは、途中までダメダメなんですが、
最後に急成長で、ホントにイイ男になったなと感じました
見た目のイイ男たちが、内面的に成長していくのは、本物の格好良さに近付いていく過程ともいえますよね
その過程をじっくり読めて、良かったです
街子マドカ先生による、洗練された美しい2人のイラスト
まず表紙の2人が、美しいです
子供でも大人でもある、大学生に特有の一種の不安定さが、すごく伝わってくるなと感じました
それに、繊細な真尋さんを、守ろうと包み込んでいる椎名さんという構図
最後まで読んで、改めて表紙を眺めると、こういう関係になれてよかったねと、しみじみしちゃいました
「水曜日の噓つき」は、大学生もの、芸能もの、健気な受けが好きな方向け
- 元子役の真尋さんは、真面目で繊細で、不器用です
- 雑誌モデルの椎名さんは、軽薄な男でしたが、真尋さんと出会い変化していきます
- 華やかな外見の2人が、恋をきっかけに、どう変化していくか、じっくり味わえます
- 大学生もの、芸能界もの、健気な受けが好きな方に、おすすめの作品です
- かわい先生ファンの方にも、もちろんおすすめの作品です