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おすすめ商業BL小説10選【感動して泣いた作品編】

Photo by Jeremy Stewardson on Unsplash

こんにちは(^^)

BL小説ファンのえんじです

みなさん、BL小説を読んで泣いたことってありますか?

私は、昔っから、いっぱい泣いてきました

元々、涙腺が弱くて^^;

でも、BL小説って、名作が多いんですよね

切なかったり、哀しかったり、泣く理由は色々なんですけど

心を揺さぶられるたくさんの名作と出会い、たくさん感動して泣いてきました

BL小説には、涙してしまうぐらい感動する名作がたくさんあります!

みなさんも、泣けるBL小説を読んでみたいと思われませんか?

今回は、商業BL小説の中から、特に感動して泣いた名作をご紹介します

あんまり昔のだと探しにくいかと思い、2010年以降発売(or 再販)されたもので選びました

凪良ゆう先生や木原音瀬先生など、人気作家の名作も取り上げてます

それでは、1冊ずつみていきましょう^^

榎田尤利「永遠の昨日」

まずは大ベテランのBL作家のお一人、榎田尤利先生の作品です

もう、タイトル眺めるだけで涙が・・・

表紙絵も、眺めてるだけで涙が・・・(> _<)

高校生の切なく苦しい思いが、胸に迫る作品です

2022年にMBSでテレビでドラマ化されたことでも、話題になりました

<あらすじ>

明るくクラスで人気者の山田浩一(やまだ こういち)と、

人付き合いが苦手な青海満(おうみ みつる)は、高校の同級生

2人は惹かれ合っていましたが、ある日、浩一が交通事故に遭ってしまい・・・

元々、2002年2月にBLのレーベルであるCROSS NOVELS(笠倉出版社)で出版された作品

加筆修正されたものが、2022年3月23日に角川文庫にて出版されました

一般文庫に収録されているBL作品です

表紙もステキなので、ぜひ1度手に取って試し読みしていただければと思います

伊勢原ささら「嫌われ魔物の大好きなひと」

「嫌われ魔物の大好きなひと」も、涙なくしては読めない作品です

とにかく純粋で、健気で・・・(思い出し涙💦)

伊勢原ささら先生の商業BL小説作品

人間と、「魔物」と呼ばれる人外生物が出会うファンタジーです

伊勢原先生の作品の中でも、特に評価の高い人気作です

BL情報サイト「ちるちる」の「BLアワード2019 BEST小説部門」第14位を獲得しました

<あらすじ>

昔、宇宙から地球に移り住んだ生き物がいました

彼らは、人間から「魔物」と呼ばれ迫害されてしまいます

そんな中、ある「魔物」が、1人の男の子と出会います

正人(まさと)と名乗るその男の子と「魔物」は、仲良くなりますが・・・

伊勢原先生の作品には、一途で健気なキャラクターがよく登場します

その中でも、この魔物は、ホントに純粋で頑張り屋さんで(涙)

魔物の幸せを願わずにいられないステキな作品です

尾上与一「蒼穹のローレライ」

これも、ホントにいっぱい泣きました・・・

尾上与一先生の太平洋戦争時代を舞台にした作品です

元々は、2015年10月に、Holly NOVELS(蒼竜社)から発売されましたが絶版

その後、2024年になり、キャラ文庫から新装版として復刊されました

ちなみに、尾上先生が太平洋戦争を舞台に発表された作品は、他にもあり

一連の作品は「1945シリーズ」と呼ばれています

<あらすじ>

太平洋戦争中期を舞台にした、2人の青年の物語

整備員三上徹雄(みかみ てつお)は、最前線ラバウルに赴任することになります

空路でラバウルに向かった三上たちは、途中で敵の襲撃を受けてしまいます

その時に助けてくれたのが、浅群塁(あさむら るい)が操縦する零戦でした

ラバウル到着後、浅群たちと出くわした三上は・・・

読んでいる間、何度も泣いて、ラバウルの青空に思いを馳せて

読み終わった後は、2人の幸せや生き方について、何回も考えました

きっとこれからも、繰り返し思い出すんだと思います

そんな風に、読んだ者の心に深く残る名作です

安西リカ「聖邪の蜜月」

次は、安西リカ先生の作品

基本的に、安西先生は、甘く、かわいらしいお話が多い作家さんです

ただ、たまに心がえぐられるような、考えさせられるような物語を発表されます

「聖邪の蜜月」も、そんな風に、読み手の心に深く切り込んでくる作品です

人間の本質や業みたいなものが描かれ、その罪深さや尊さに涙せざるをえませんでした

発表当時から、大変評判が高く、

BL情報サイト「ちるちる」の「BLアワード2022 BEST小説部門」で、第12位にランクインしました

<あらすじ>

偽りの聖職者として生きていたアシュは、ある日、聖獣の卵を拾います

やがて生まれた聖獣に、サージと名付け、育てるアシュ

サージはアシュを慕い、やがて・・・

ちなみに、この作品、yoco先生のイラストが、とてもステキで

特に表紙絵が、ホントに素晴らしくて、見るたびにうっとりします

安西先生と、yoco先生が作り上げた幻想的な世界を、ぜひ味わっていただきたいです

中原一也「拝啓、百年先の世界のあなたへ」

次は、中原一也先生の作品から、こちらを

人間と、アンドロイドのお話です

性別はもちろん、種族や時間、色々なものを越えて、相手を想う2人が健気でいじらしくて😢

切なくて苦しい、でも恋する2人が愛しい、そんな物語を読みたい方にオススメの作品です

<あらすじ>

小説家のなつめの元に、キースと名乗る人物が、突然現れます

キースは、アンドロイドであり

なつめに小説を書かせるためにやってきたと話しますが・・・

終始、愛にあふれた美しい作品です

特に、キースが、とても素敵なアンドロイドで

そんなキースと過ごすうちに、なつめが変わっていくのも、良いなあと思いました

人間とアンドロイドのお話を読みたい方には、ぜひ試して頂きたい作品です

野原滋「そらのだいじな旦那さま」

涙する作品といえば、野原滋(のはら しげる)先生は外せません!

BL作品には、「不憫受け」とか「健気受け」というカテゴリーがあります

(「受け」は男女のカップルでいうと、女性側の役割をするキャラクターです)

不憫なキャラクターとか、健気なキャラクターがメインってことですが

野原先生は、そうしたキャラクターを、とてもステキに描かれます

その中でも、特にオススメの作品が、「そらのだいじな旦那さま」です

2017年1月に発売され、同年度の色々なランキングに入った人気作です

例えば、BL情報サイト「ちるちる」では、「BLアワード2018 BEST小説部門」第8位

「不朽の名作BL30選 2020」NOVELS部門 第14位と、高い評価を受けました

<あらすじ>

父に虐げられて育った捨(すて)

捨は、男であるにも関わらず、素性を偽り他国に嫁がされます

相手は、領主の息子である三雲高虎(みくも たかとら)

怯える捨に、高虎は・・・

健気で一生懸命な少年の人生や恋を、じっくり味わいたい方におすすめの作品です

なお、本作は単作として、この1作だけを楽しむこともできますし

その後シリーズ化されたので、続編を読むこともできます

2024年1月には、第6作目「そらの絆は旦那さま」が発売されました

砂原糖子「心を半分残したままでいる」

続いて取り上げるのは、砂原糖子先生

2000年に商業デビューされ、20年以上にわたり活躍されている先生です

BL作家さんとしては、多作の先生で

色々なジャンルの作品を、長年バラエティ豊かに発表されていて、

可愛らしいお話も、切ないお話も、明るいお話も、たくさんあります

その中で、感動して涙する作品といえば、「心を半分残したままでいる」です

情報サイト「ちるちる」の「BLアワード2019 小説部門」で、第4位に輝きました

<あらすじ>

記憶に障害を抱えた静良井(しずらい)は、

自分の日記を読み、「M」という恋人がいたことを知ります

いきつけとなった喫茶店マスターの中上(なかがみ)にも協力してもらい、

「M」を探し始めますが・・・

本作の留意点としては、1作完結ではなくて、全3巻です

ただ、長いかなーと躊躇される方、全っ然そんなことありません!

1冊目で世界観に引き込まれるので、3冊あっという間に読めてしまいます

静良井と中上2人の心の機微が、繊細に表現された、静かだけど熱い物語です

1日や2日、まとまったお休みがとれた時に、ぜひこの世界観に浸っていただきたいです

凪良ゆう「おやすみなさい、また明日」

凪良ゆう先生の作品も、たくさん感動して泣いてしまうんですよねえ

今は一般文芸で数々名作を発表されていますが、過去のBL作品にも名作が多数あります

その中でも、読み返すたびに涙してしまうのがこちら

2014年に発表されたBL小説で

発売当時から、大変評判が高く、感動する、涙する、といった声が多く聞かれた人気作です

BL情報サイト「ちるちる」の「BLアワード2015 BEST小説部門」第2位

「不朽の名作BL2022」小説部門 第8位と、高い評価を受けました

<あらすじ>

恋人に振られ、住む場所を探していた小説家のつぐみは、

下宿の管理人をしている朔太郎という男性と知り合います

朔太郎の下宿に引っ越すことになったつぐみは、

次第に、朔太郎に惹かれていきますが・・・

何回読み返しただろう・・・っていうぐらい、読んでます

そして、読み返すたびに泣いてしまう・・・💦

内容だけではなく、タイトルもステキだし、小山田あみ先生のイラストもステキ

1つの作品として、とても完成度の高い1冊です

人間の孤独、生きる難しさ、秘めた恋など、じっくり味わいたい方におすすめの作品です

木原音瀬「箱の中」

涙した作品を考える上で、木原音瀬(このはら なりせ)先生の作品も、外せません

木原先生作品でも、今までどれだけ泣いてきたことか・・・

何冊泣いただろう?ってぐらい、たくさんの物語で涙してきました

1度、目が腫れるほど号泣して、次の日まで響いたことがあります

それからは、木原先生作品を読むのは、次の日に用事がない時と決めていますw

とにかく、素晴らしい作品を、たくさん発表されているベテラン作家の先生です

もし、まだ木原先生作品を読んだことがないなら、ぜひ試して頂きたいです

ここで特にオススメするのは、「箱の中」です

元々2006年BLレーベルで出版され、2012年講談社文庫で再書籍化された作品です

<あらすじ>

冤罪にもかかわらず、実刑判決を受けてしまった堂野

雑居房での日々に疲弊した彼は、喜多川という同部屋の男と親しくなりますが・・・

「箱の中」は、雑誌『ダ・ヴィンチ』で「BL界の芥川賞」と評価されました

また、2019年に発表された「honto×ちるちる 不朽の名作 BL小説100選」のうち、

「号泣必至な恋」部門で、第2位に選ばれました

BL小説の歴史の中でも、高く評価され、多くの方に読み継がれている名作の1つです

ぜひお試しいただければと思います

一穂ミチ「アンフォーゲタブル」

泣いたといえば、一穂ミチ先生の作品も、外せません

BL小説のベテラン作家のお1人で、名作を数多く発表されている方です

一穂先生の場合、今活躍されている一般文芸作品もそうですが、特に、1文1文が美しいんですよね

文章に品があるというか、洗練されているというか・・・

美しい文章で、美しい物語を読む幸福というものを、感じさせてくださる先生です

そんな先生の作品の中で、今回オススメなのは、「アンフォーゲタブル」です

<あらすじ>

新聞記者の和久井(わくい)は

ひょんなことから、製薬会社に勤める有村(ありむら)と知り合います

一緒に過ごす時間は心地よく、徐々に2人は仲良くなっていきますが・・・

「アンフォーゲタブル」は、忘れられない恋とともに、もがき生きる大人たちの物語です

恋にも人生にも、懸命に向き合う人々の物語を、丁寧に味わいたい方に、おすすめの作品です

※ ちなみに、一穂先生には、「新聞社」シリーズと呼ばれる作品群があります

「明光新聞社」という新聞社で働く人達の物語です

これまで本編4冊と掌編集2冊が発売されています

本作は、「新聞社」シリーズの4作目にあたります

内容は、他作品と独立しており、この作品だけを楽しむことができます

まとめ

これまで読んできたBL小説の中で、オススメの感動作品を考えてみました

改めて振り返ってみると、ホントに名作ばっかりです^^

生み出してくださった先生方には、ただただ感謝です

どの作品も、これからもずっと読み継がれていきますように

みなさんも、気になった先生、気になった作品があれば、ぜひ一度お試しください

お気に入りの1冊を見つける参考にしていただければ嬉しいです