昔の日本が舞台の、ファンタジーBL小説は、いかがでしょうか?
本作は、敵対する2人の若い王が、主役の物語です
国のこと、自分の人生のこと、恋愛のこと・・・
苦しみながら、己の知性と行動で、運命を切り開いていく2人の姿が、格好いいです
勇敢な王たちの物語を楽しみたい方に、おすすめの作品です
作品のあらすじ
本作は、壬乃国(みのくに)の新王、香月秀瑛(かづき しゅうえい)と
兎乃国(とのくに)の王である守部瑞龍(もりべ ずいりゅう)の物語です
兎乃国に攻め入られ、陥落した城で人質として捕えられた秀瑛は、兎乃国に送られます
最初は、兎乃国の全てに反発していた秀瑛でしたが、ある日、瑞龍から文字や物語を教わります
知識を得るにしたがい、2国の歴史や、自分の立場を理解し始めた秀瑛は・・・
(2019年1月7日 三交社ラルーナ文庫)
作品の感想
秀瑛も瑞龍も、とても格好良くて、素敵な王でした
特に、人質となっても、王の務めを果たそうとする秀瑛が、健気でいじらしくて、愛しかったです
文字や物語、音楽を知り、徐々に世界が広がっていく秀瑛の姿も、読んでいて感動しました
物語も、面白かったですー
教育や平等の重要性、上に立つ者の責任の重さなど、王たちの振る舞いから、色々学びました
あと、秀瑛の勤勉さや、意思の強さが、彼の運命を切り開く原動力だったのも、良かったです
単純に、外見が美しくて偉い人に見染められた、みたいな話じゃないのが良かったです
お話のメインは、恋物語なんですけど、それ以外の要素も楽しめる作品でした
とにかく美しい!白崎小夜先生のイラスト
白崎先生のイラストが、ホントに美しいです
特に、表紙が、もう、素晴らしくて、素晴らしくて
2人の表情、距離感、手の置き方、色使い、銀の腕輪、マール・・・
ずっと眺めてしまいます
いや、ホントに、素敵です
務めを果たそうと奮闘する、勇敢な王の物語を読みたい方に、オススメです
- 敵対する国の若き王2人の物語です
- 人質の立場でも、王の務めを果たそうとする秀瑛さんが、健気で、いじらしいです
- 苦しみながら、己の知性と行動で、運命を切り開いていく2人の姿が、格好いいです
- 勇敢な王たちの物語を楽しみたい方に、おすすめの作品です