女装男子が、ノンケに恋したらどうなるでしょうか?
「人魚姫のハイヒール」」は、会社の同期、加賀谷さんと瀬戸さんが主役の社会人BL小説です
(女装)+(ノンケ×ゲイ)と、ちょっと設定はユニークですが
読みやすい文章で、爽やかな読後感です
好きな人のために頑張る健気な主人公を、応援したい方にオススメの作品です
「人魚姫のハイヒール」あらすじ
会社の同期である加賀谷さんと、瀬戸さん
瀬戸さんは、女性にモテる人気者の加賀谷さんに片思い中です
ある日、瀬戸さんは、軽い気持ちで試した女装姿を、偶然加賀谷さんに見られてしまいます
加賀谷さんは、瀬戸さんの女装を気に入り、サポートしてくれるようになりますが・・・
(2016年4月25日 新書館ディアプラス文庫)
「人魚姫のハイヒール」感想
とても面白かったです💛
まず、好きな人に女装を見られて、動揺しまくる瀬戸さんが、まあ可愛らしかったです
さらに、思いのほか女装が良い感じらしい・・・と気づき、研究に励む姿も、いじらしくて
加賀谷さんに気に入ってもらおうと、色々一生懸命な瀬戸さんが、本当に愛らしかったです
一方、加賀谷さんは、モテ男らしく、大らかで、自由で、少し強引で
瀬戸さん目線から見た加賀谷さんは、格好良くて、オーラがあって
「確かに、これは好きになるわ・・・」って、感じる魅力が満載でした
少しずつ近づいていく2人に、キュンキュンして、すれ違って離れる距離に、ドキドキして
「女装」という設定を、どう着地させるか、安西先生の手腕にワクワクする
そんな展開でした
いやあ、何度も読み返していますが、いつ読んでも楽しいです
伊藤七つ生先生のイラストが、色っぽいです
女装するゲイ男子が主人公のBL小説って、よく考えると、何がなんだか・・・
男女の壁を何回越えるんだ???ていうw
ただ一見すると、ディープな香りがする設定なのに、この作品、爽やかなんです
もちろん、安西先生の文章が、丁寧で、くどくないからなんですが
伊藤七つ生先生のイラストの影響も、大だと感じました
色彩は、淡色系をメインで使っていて
キャラクターは、瀬戸さんのもち肌や童顔を活かした幼い感じで描く
なので、パッと見たところ、さらっとしてるし、爽やかな雰囲気
でも、伊藤先生のイラスト、ずっと眺めていると、どんどん色っぽく見えてくるんですよ
表紙だと、手のつなぎ方とか、瀬戸さんの伸びた足とか
よく見ると官能的
爽やかだけど、色っぽい
重層的で、味わい深いイラストだと思いました
参考:スピンオフ「舞台裏のシンデレラ」
「人魚姫のハイヒール」には、スピンオフ作品があります
2019年8月に発売された「舞台裏のシンデレラ」です
「人魚姫のハイヒール」の中で、瀬戸さんが、ネットで女装グッズを購入する場面があります
その女装グッズ通販サイトを運営するカレンちゃんが、「舞台裏のシンデレラ」の主役です
内容は独立しているので、どちらか1冊だけ読んでも、問題ありません
ただ「舞台裏のシンデレラ」には、加賀谷さんと瀬戸さんが、何回か登場します
お2人が気に入った方は、こちらも合わせて読んでみたら、より楽しめるのではないでしょうか?
ノンケに片思いする健気な主人公を応援したい方に、オススメの作品です
- 何事にも、真面目に熱心に取り組む瀬戸さんが、主人公です
- 片思い相手が気に入った女装にも、真面目に熱心に取り組む瀬戸さんが、とても愛しいです
- 好きな人のために頑張る健気な主人公を、応援したい方にオススメの作品です