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【忘れられない恋】リーマンBL:一穂ミチ「アンフォーゲタブル」感想・おすすめ

Image by Stefan Schweihofer from Pixabay

みなさんが、「恋している」と気づくのはどんな時でしょうか?

もし、恋に落ちた瞬間に「落ちた」と気づければ、その瞬間からだと自分でもわかります

例えば一目惚れは、自分でも気づきやすいタイプの恋かなと思います

けれど実際は、気づいたら恋していた、ということも多いんじゃないでしょうか

いつから好きになっていたかわからない、でも気づいたら好きになっていた

そういう恋愛も、ありますよね

なんとなく、友達を好きになる場合とかで、よく聞く気がします

友達としての「好き」と、恋愛としての「好き」

見えないボーダーラインがあるような、ないような

そして、そのボーダーラインを越えてしまう相手と、越えない相手がいたりして

気持ちって不思議ですね

一穂ミチ先生の「アンフォーゲタブル」の主人公も、自分の想いに中々気づけずにいます

そして、自分の想いを理解したときには、2人を取り巻く状況が変わっています

恋だけに生きるわけにはいかず、人生を生きていかなければいけない大人たち

消化不良の恋心は、置き去りにされて、ずっとくすぶったままです

「アンフォーゲタブル」は、そんな忘れられない恋とともに、もがき生きる大人たちの物語です

恋にも人生にも懸命に向き合う人々の物語を、丁寧に味わいたい方に、おすすめの作品です

「アンフォーゲタブル」とは

一穂ミチ先生のBL小説作品です

一穂先生には、「新聞社」シリーズと呼ばれる作品群があります

「明光新聞社」という新聞社で働く人達の物語です

これまで本編4冊と掌編集2冊が発売されています

本作は、「新聞社」シリーズの4作目にあたります

内容は、他作品と独立しており、この作品だけを楽しむこともできます

(2014年2月20日 幻冬舎コミックス ルチル文庫)

「アンフォーゲタブル」あらすじ

Image by 철민 박 from Pixabay

「アンフォーゲタブル」は、新聞記者の和久井冬梧(わくい とうご)さんと

製薬会社に勤める有村望(ありむら のぞむ)さんの物語です

ある日、和久井さんが入った証明写真BOXに、突然見知らぬ男性が入ってきて撮影を邪魔します

後日、男性は連絡を寄越して、有村と名乗ります

謝罪したいという有村さんと、会うことになった和久井さん

有村さんとの時間は、予想外に楽しく、2人は仲良くなっていきますが・・・

「アンフォーゲタブル」感想

Photo by Nikita Burdin on Unsplash

「新聞社」シリーズは、4冊ともすごく好きです

どれも好きすぎて、どれが1番とか決められません

それぞれに良さがあるので、比べられないんですよね

どの作品も、ホント名作です

「新聞社」シリーズは、発表された4冊の全部が名作です

というわけで、もちろん本作「アンフォーゲタブル」も、すごく素敵な作品で大好きです

もう何回読んだかわからないぐらい読んでますし、これからもずっと読み続けると思います

個人的に本作の特に好きなところは、物語の奥深さです

本作は、シリーズでページ数が1番少ないし、一見さらっと読めそうなんですが、中身がとても濃いです

2人の仕事、生き方、大事に想う人達への関わり方など、色々考えさせられます

一穂先生の文章自体は、無駄が少なく読みやすいんですが

2人の生きる道や環境が、厳しくて可哀想で

2人ともどうか幸せになってほしいと、願わずにいられない物語です

笑える楽しいお話ではないけれど、出会えて良かったと、しみじみと思える佳作です

孤独や寂しさが漂う青石ももこ先生のイラスト

Photo by Greg Rosenke on Unsplash

「新聞社」シリーズのイラストは、一貫して青石ももこ先生が担当されています

他の作品もそうなんですが、青石先生の描く人々は、少し寂し気なんですよね

それが、本作の2人にも合っていて、とても良かったです

特に表紙の2人の苦しさや辛さに耐える表情は、見ているだけで切なくなります

秋の銀杏並木の下で、物思いにふける2人

とても素敵です

「アンフォーゲタブル」は、「新聞社」シリーズの第4巻目になります

imaged by Andrés Salas from Unsplash

「新聞社」シリーズは、明光新聞社という新聞社で働く記者たちが、主人公のお話たちです

本作「アンフォーゲタブル」は、4作目にあたります

それぞれが独立した物語になっているので、1冊だけ読んでも大丈夫です

ただ各作品の登場人物が、他作品でも、ちょくちょく登場します

例えば、本作に和久井さんの上司や先輩として、静(しずか)さんと西口さんの2人が登場します

静さんは「off you go」、西口さんは「ステノグラフィカ」に彼らの物語があります

本作が面白いと思った方には、他の「新聞社」シリーズの作品もぜひお試しいただきたいです

「新聞社」シリーズの掌編集「ペーパー・バック 1・2」

Image by congerdesign from Pixabay

「新聞社」シリーズには、たくさんの掌編小説があります

(掌編小説:短編小説よりも、さらに短い作品)

主に同人誌で発表されたそれらをまとめてたのが、「ペーパー・バック」です

これまで、2冊発売されています

どちらにも、和久井さんが登場しています

ただ、残念なことに、ホントに少しです

なので、「アンフォーゲタブル」2人目当てに読むと肩透かしをくらうと思います

「ペーパー・バック」は、和久井さんの上司や先輩の

静さんや西口さんの方が、たくさん登場します

「ペーパー・バック」は、「新聞社」シリーズの他作品も読まれて気に入った方で、

かつ同人誌の作品も全部網羅したい!という方に、オススメの作品集です

忘れられない恋を抱えて生きる大人達の物語を、じっくり味わいたい方におすすめ

  • 新聞記者と製薬会社の社員が出会い、絆を深めていきます
  • 主人公が、自分の想いに気づいたときには状況が変わってしまいます
  • 忘れられない恋とともに、もがき苦しむ2人が切ないです
  • 恋にも人生ににも懸命に向き合う人々の物語を丁寧に味わいたい方に、おすすめの作品です