みなさんは、「なろう系」と呼ばれるタイプの作品を読んだことは、ありますか?
「なろう系」とは、一般的に「小説家になろう」という投稿サイト発の作品のことを意味します
私は、最近そういう投稿サイトを読むことが少なく、商業BL作家の方ばかり読んでいました
なので、そうしたサイトから書籍化される作品を、読むことも少なかったです
ですが、本屋さんで見かけた小綱実波先生の「背中を預けるには」の表紙が、とても素敵で
「背中を預けるには」
第1巻表紙イラストが、とても美しくて!
買ってみたらハマりました
試しに読んでみたら、すごく面白くて!
他のなろう系作品も、たくさん読んでみたいと思うきっかけになりました
「背中を預けるには」は、なろう系作品で人気の輪廻転生ものです
WEB発だし、人気のジャンルだし、ありがちな作品では?と思われるかもしれません
でも、中身はとても骨太で、作りこまれた世界観が重厚な作品です
単行本で全3冊なので、かなり長編ですが、それだけ読みごたえのある作品です
骨太のファンタジーBL小説をがっつり読んでみたい方に、おすすめの作品です
「背中を預けるには」とは
小綱実波先生のBL小説です
小説投稿サイト「小説家になろう」で発表されていた作品を、書籍化したものです
角川ルビーコレクションから発売され、全3巻で完結済みです
なお、2021年3月1日に第1巻、4月1日に第2巻、5月1日に第3巻と、毎月1冊ずつ発売されました
その他、「番外編集 運命の男達」と「外伝 この恋の涯てには」があります
「背中を預けるには」あらすじ
<第1巻のあらすじ>
辺境伯の四男レオリーノは、幼少期に、イオニアという人物の記憶を持っていることに気づきます
イオニアは、かつて国を守って亡くなった騎士でした
レオリーノは、戸惑いながらも、イオニアの記憶と共存しつつ成長します
そんな中、彼の記憶に重大な事実が隠れていることに気づき・・・
「背中を預けるには」感想
面白くて、一気読みしました
読む前は、単行本全3巻なんて長いなーって思ってたんですが、読み始めたら止まりませんでした
週末2日かけて、時間を忘れて読みふけりました
キャラクター像がしっかりしているし、物語も重層的で、展開も早い
夢中になる要素しかなかったです
もっと早く読めばよかったと思ったぐらいです
ちなみに、私は電子書籍じゃなくて、単行本で読みました
2段組で、500ページぐらいあって挿絵も少なめで、読後は、がっつり読んだ満足感が半端なかったです
読み終えたときは、長さとか本の重さとか、そういうの全部が愛しくなっちゃいました
むしろ、こんだけの大物を読めたぞ~(歓喜)、みたいな感じでした
いやあ、面白かったです
美麗な一夜人見先生のイラスト
一夜人見(ひとよ ひとみ)先生のイラストが、とっても美しいです
どのイラストも素敵なんですが、やっぱり第1巻の表紙絵が、特に!美しいです!
元々WEB発の作品は、あまり読む機会がなくて、手を出さずにいたのですが
本屋さんで並んでいる第1巻の表紙を見て、読んでみたいなって思いました
そして、読んでよかった~💛
なので、一夜先生には大感謝です
先生の絵って、訴求力があるっていうんですかね、心が揺さぶられます
人物が美しく描かれているのはもちろん、みんなどこか憂いがあって、奥行きがある感じ
やっぱりイラストって大事ですね
先生、ホントに素敵です
参考:本編は全3巻、他に短編集と外伝があります
「背中を預けるには」の本編は全3巻で、現在、他に番外編と外伝が書籍化されています
番外編は、まとめて「番外編集 運命の男達」というタイトルで2021年12月に発売されています
色々な人達のお話があり、全27編です
外伝は、本編の主役2人のお話ではありません
レオリーノの幼馴染ヨセフ、副将軍ルーカス、イオニアの弟ディルクが中心のお話です
ただ、作品の世界観は同じなので、じっくり楽しめます
本編にがっつりハマった方は、まず外伝を読まれるのがよいかなと思います
ちなみに、本の作りが美しいので、私は単行本で読みましたが、
外伝は、電子書籍にのみショートストーリーがついています
もし、外伝の購入を検討されている方がいれば、媒体選びの参考になさってください
ちなみに、番外編集は、色々なお話の詰め合わせパックです
デザートみたいな感じで、気楽に読むのがいいかなと思います
骨太のファンタジーBLを読みたい方におすすめ
- なろう系と呼ばれるタイプの作品です
- WEBサイトで発表されていたものが、全3巻(+短編集、外伝)として書籍化されました
- 前世の記憶と現世の自身の存在の間で、苦しむレオリーノが健気です
- 世界観が作りこまれた骨太のファンタジー小説を読みたい方に、おすすめの作品です