![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2023/12/girl-1357485_1920-1024x684.jpg)
凪良ゆう先生のBL小説は、絶版になっているものが何冊もあります
名作がたくさんあるのに・・・と、ファンとしては残念でした
そうした中、「積木の恋」が、新装版として復刊されました
「積木の恋」は、紙本は絶版となっており、電子書籍のみ販売されていた作品です
今回、紙本としても再販されて書店に並び、とても嬉しかったです
少しでも興味を持たれたら、ぜひ1度読んでみてください
「新装版 積木の恋」とは?
「積木の恋」は、元々2011年にプラチナ文庫(プランタン出版)から発売された作品です
その後、版元のプラチナ文庫は、2019年8月に休刊になりました
それに伴い、「積木の恋」は、紙本としては絶版となり、電子書籍のみの販売となっていました
こうした経緯を経た作品が、2024年2月に新装版として再発売されました
初版の本編に加え、短編「ありがとう」が追加収録された形です
また、同時にコミック版も発売されるという豪華な復活劇となりました
さらに、元々文庫だったものが、今回は小説もコミック版も単行本サイズ
バージョンアップして、帰ってきた感じです
※下記の作品が、プラチナ文庫で出版されている旧版です
一部内容が異なりますので、ご留意ください
「新装版 積木の恋」あらすじ
![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2023/12/negipho-u59gG_FIGIo-unsplash-1024x768.jpg)
加賀谷聡は、研究室に勤務している医師です
ただ総合病院の長男でもある加賀谷は、そんな境遇を重苦しく負担に感じていました
そうした中、五十嵐蓮という若く美しい男性と知り合います
借金を返しながら懸命に生きている漣に、すぐに惹かれた加賀谷でしたが・・・
「新装版 積木の恋」感想
![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2024/01/tulips-4927755_1920-1024x690.jpg)
旧版を読んで、すごく好きだった作品なので、再販されてとても嬉しかったです
紙本として、本屋さんに並んでいるのを見る喜び!
凪良ゆう先生ファンとしては、先生が一般文芸で有名になったからこその再販だろうなと
そう思うと、先生が頑張ってこられた証、みたいにも感じ、感慨深いものがあります
末永く、本屋さんに並びつづけてほしいです
作品内容としては、加賀谷さんも、漣くんも、お互いに出会えてよかったなあと思います
孤独な2人が、お互いを愛することで、癒され強くなっていく
その過程を、心の中で「がんばれー」って応援しながら読んでいました
で、読み終わった後、自分も、もうちょっと頑張ろうかなって思えるような
そんな力をくれる名作です
あと、2人が仲良くなる女性2人ー万里さんや可南子さんーも、とてもステキでした
4人の仲間意識というか、友情もすごくいいなって思いました
「積木の恋」が気に入った方には、「天涯行き」もおすすめです
「積木の恋」は、裏表紙あらすじにもあるように、漣くんが過ちを犯しているんですよね
その背景とか、その過ちとどう向き合うかという点も、本作のポイントです
そして、そうした点への凪良ゆう先生の問題意識は、「天涯行き」にも表現されています
もし「積木の恋」がお気に召したら、ぜひ「天涯行き」も試してみてください
決して明るい話ではないですし、読み手を選ぶ作品ですが、こちらも名作です
痛かったり、重かったりしますが、それ以上に深い感慨を得られる作品です
※「積木の恋」には、「お菓子の家」という作品の登場人物が少し出てきます
もちろん「お菓子の家」を読んでなくても、全然問題ないレベルで、ちょっとだけ登場です
ただ本来、関連本をオススメするなら、「お菓子の家」かなと思います
でも、残念ながら絶版です
紙本としてはもちろん、電子書籍でも販売されていません
同じプラチナ文庫の作品なんで、せめて電子書籍だけでも販売してほしいところです
こちらも復刊を待ってます
孤独な2人の人生をじっくり味わいたい方におすすめの作品です
- 生い立ちの異なる2人が、相手を理解しようと心を砕く姿が、不器用でいじらしいです
- 愛しながらも、依存せずに自立することで、強くなっていく2人が愛しいです
- 孤独な2人が懸命に人生に向き合っている姿を、丁寧に味わいたい方におすすめです