![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2023/12/jez-timms-ikgmBELD7PQ-unsplash-1024x684.jpg)
BL作品には、「不憫受け」とか「健気受け」というカテゴリーがあります
(「受け」は男女のカップルでいうと、女性側の役割をするキャラクターです)
不憫なキャラクターとか、健気なキャラクターがメインにいる作品ってことですが
そうした作品の中で、特にオススメなのが「そらのだいじな旦那さま」です
本作は、親に疎まれ、名前さえつけてもらえなかった少年が、主役の物語です
思わず涙する人も多い人気作です
健気で一生懸命な少年の人生や恋を、じっくり味わいたい方におすすめの作品です
「そらのだいじな旦那さま」とは
野原滋(のはら しげる)先生のBL小説
2017年1月発売後、同年度の色々なランキングに入った人気作です
例えば、BL情報サイト「ちるちる」では、「BLアワード2018 」BEST小説部門 第8位
「不朽の名作BL30選 2020」NOVELS部門 第14位と、高い評価を受けました
なお、本作は単作として、この1作だけを楽しむこともできますし
その後シリーズ化されたので、続編を読むこともできます
2024年1月には、第6作目が発売されました
(2017年1月19日 幻冬舎コミックス)
「そらのだいじな旦那さま」あらすじ
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父に虐げられ、双子の姉の身代わりに他国に人質として送られた捨(すて)
男である捨が、素性を偽り嫁ぐことになったのは、領主の息子である三雲高虎(みくも たかとら)
怯える捨に、高虎は優しく「空良(そら)」という名前を送り・・・
「そらのだいじな旦那さま」感想
![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2024/01/lilies-of-the-valley-2456643_1920-1024x617.jpg)
そらが、もう良いコで良いコで、ホントに大好きなキャラクターです
不憫な境遇だったのに擦れてないし、性格はどこまでも健気で純粋で献身的
そりゃ、高虎も大事にしたくなるよなーと、頷きながら読みました
物語としても、そらを、不憫で弱いままにしないのが良かったです
大事な人たちのために戦おうとするそらの姿に、運命を作り出す強さを感じました
あと、父に疎まれ、名前のなかった忌み児が、名付けてもらうシーンは感動しました
何度読んでも、涙するし、癒されるし、心が温かくなる大好きな作品です
清らかで優しいサマミヤアカザ先生のイラスト
![](https://thankstoblnovel.com/wp-content/uploads/2023/12/jeremy-bishop-97hpreXsx_w-unsplash-1024x683.jpg)
まず表紙がステキで、いたいけなそらが可愛らしいです
それに、本文の挿入絵もステキで、どのイラストを見ても、うっとりしてしまいます
中でも、そらが名前をつけてもらう場面のイラストが、特に好きだなと
高虎も、そらも、幸せそうに笑っていて、良かったねーって思えます
野原先生の温かくて穏やかな文章と、清らかなイラストが、とても合っているなと思います
参考:続編(そらと旦那さまシリーズ)
本作を第1巻として、「そらと旦那さま」シリーズの続編がつくられています
本作を含め、これまで6作が発表されています
いずれも、そらと高虎がメインで、1作ずつ完結しています
最新刊は、2024年1月に発売された第6作目「そらの絆は旦那さま」です
そらや高虎たちが気に入った方は、続編も試してみてはいかがでしょうか?
不憫な少年の一途な想いを、じっくり味わいたい方におすすめの作品です
- 親に疎まれ、名前さえつけてもらえなかった少年が、人質として他国に嫁ぎます
- 不遇な立場でも、健気に一途に生きる少年は、「そら」という名前をもらいます
- そらと、嫁ぎ相手の高虎は、静かに絆を深めていきます
- 健気で一生懸命なそらの人生や恋を、じっくり味わいたい方におすすめの作品です