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ファンタジーBL:尾上与一「花降る王子の婚礼」感想・おすすめ

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みなさん、ファンタジー小説は読まれますか?

「~王国」とか、魔力とか、動物が話せるとか、ファンタジーって、いわゆるそういう設定のお話

もちろん、BL小説にも、たくさんのファンタジー小説があります

そういったファンタジー小説を、少しでも読まれる方に、ぜひおすすめしたいのが、本作です

「花降る王子の婚礼」

「花降る王子の婚礼」あらすじ

Photo by Beatriz Pérez Moya on Unsplash

魔法国の王子リディルは、姉王女の代わりに隣国グシオン王に嫁ぐ密命を受けます

男と気付かれると殺されてしまうため、婚礼の日まで必死に秘密を守ろうとするリディル

なんとか婚礼を終えた夜、殺される覚悟で、だましていたことを打ち明けたリディルに対して、グシオンは・・・

(2020年7月31日 徳間書店キャラ文庫)

「花降る王子の婚礼」感想

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BL小説で、これほど素晴らしいファンタジーが読めるとは!って感じです

いやはや、設定やキャラクター、物語の展開、書ききる力、どれをとっても素晴らしかったです

当方、常々「BL小説には名作がたくさんある。一部の人にしか読まれないのはもったいない!」と思っていますが

本作を読んでいても、強くそう感じました

yoco先生のイラストも秀逸ですし、これ、BLに興味ない方にも読んでほしいぐらいです

まあ、BL読まない方々には、濡れ場がNGでしょうか?

それなら、濡れ場ナシにして、2人は特別な友人っていうブロマンス的に編集して・・・

いやいや、妄想が広がってしまいます(笑)

それぐらい、たくさんの人に読んでほしくなった作品でした

「花降る王子の婚礼」yoco先生のイラストが、幻想的で美しい

Photo by Keenan Barber on Unsplash

物語も素敵ですが、yoco先生のイラストも、ため息が出るほど素晴らしいです

表紙絵も本文の挿絵も、美しくて、うっとりします

元々、yoco先生って「ここではないどこか」に生きる「哀しみを抱えた人」を多く描いておられるイメージなんですけど

そのyoco先生の世界観が、本作の雰囲気と、ぴったり合っていて、とても素敵だなと思いました

グシオン王の孤独や、リディル王子の苦しみ、2人の覚悟・・・

yoco先生のイラストで拝読できて、幸せです

「花降る王子の婚礼」ファンタジーを読みたい方に、おすすめの作品です

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  • 孤独と秘密を抱えた王と王子が、己の運命と、一生懸命に向き合うお話です
  • 1人で生きる覚悟、死ぬ覚悟をしていた2人が出会い、絆を深めていく姿に心が揺さぶられます
  • ファンタジーに抵抗がない方、少しでもファンタジーを読んでみたい方には、おすすめの作品です

※「花降る王子の婚礼」関連作品について

Image by Pexels from Pixabay

「花降る王子の婚礼」は、1作で物語として完結しています

ですので、これだけ読むというのでも大丈夫だと思いますが、その後、2人を描いた続編が出ました

1作目が面白かった方は、2作目も読んでみては、いかがでしょうか?

また、リディルの兄王子を主役としたスピンオフ作品も、発表されています

リディルの兄王子ロシェレディアと、帝国アイデースの皇子イスハンの物語

「花降る王子の婚礼」の世界観がお気に召した方は、こちらも読んでみてはいかがでしょうか?

(注:ちなみに、この作品、男女の関係があったり、子供が生またりもしますので、苦手な方は控えた方が無難です)