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【社会人×社会人】近未来BL:砂原糖子「月は夜しか昇らない」感想・おすすめ

Photo by Thula Na on Unsplash

小説を読んだ後、主人公たちの幸せを願って、本編後の未来を想像したことはありませんか?

「月は夜しか昇らない」は、真面目で不器用な大人たちの物語です

淡々と生きる2人の暮らしを追いながら、気づいたら2人の人生そのものを応援しています

2人の間で育つ愛情が、これからの2人を幸せにしてくれることを願わずにいられません

受け身だった人生から、相手に向かって一歩前に出ようと、もがく2人

一生懸命な2人の心の変化を、じっくり味わいたい方におすすめの作品です

作品のあらすじ

imaged by Maggie Yap from Unsplash

2041年、警察官として、容疑者の監視業務を行う玖月(くづき)さん

監視対象となった戸明(とあけ)さんを、画面で追いかけるうちに気になる存在になります

ある日、偶然街中で見かけた戸明さんに、近づく玖月さん

容疑者と警察官という関係上、許されないことだと思いながら、玖月さんは惹かれていきます

一方、戸明さんは、容疑者となっていることも、監視対象となっていることも知らないまま

どんどん仲良くなり、縮まる2人の距離

果たして、2人の関係は、どうなっていくのでしょうか?

(2022年6月25日発売 新書館ディアプラス文庫)

作品の感想

imaged by Beate from Pixabay

孤独な大人が、静かに熱い恋をするお話で、すごく良かったです

近未来という設定で、かつ、少しミステリーの要素があるのも、面白かったです

家庭にあまり恵まれない、社交的ではない2人は、「陰」や「孤独」を抱えています

最初、2人は、生きるのがしんどそうでした

2人とも、人生を少しもてあましてるんだろうなと感じました

だから、2人にとって、出会いは救いだったんじゃないかなと思います

相手と出会うことで、お互いが光になり、生きる希望になったんだろうなと

だからこそ、出会ってはいけなかった関係性に苦しんだんじゃないかと感じました

普通の幸せを諦めていた、自分には縁がないものだと考えていた2人

どうか幸せになってほしい、そう願わずにいられない2人でした

草間さかえ先生のイラストが幻想的です

imaged by Tim Mossholder from Unsplash

お話の大部分が夜なのですが、草間先生と夜って、めちゃくちゃ合いますね

作品の「夜、静かに密やかに恋が育まれる」空気感が、先生のイラストとぴったりでした

表紙も美しくて、見るたび、うっとりします

特に、玖月さんの戸明さんをみる眼差しが、もう切なくて、苦しいほどです

きっとこういう目で、監視画面の中の戸明さんを見ていたんだろうなと思います

揺れ動く大人2人の気持ちの変化を、ゆっくり味わいたい方におすすめ

  • 孤独に、淡々と生きてきた大人の2人が主役です
  • 人生を持てあまし気味だった2人が、少しずつ前向きになっていきます
  • 不器用な2人が、初めての愛情を一生懸命育てようとする姿が、切なく、いじらしいです
  • ゆっくり思いが募っていく2人の心の変化を、じっくり味わいたい方におすすめです