臆病な大人2人の不器用な恋は、いかがでしょうか?
凪良ゆう先生の「ニアリーイコール」は、過去に恋で傷ついた教師2人の物語です
もう誰とも付き合わないと決めていたのに、惹かれてしまう・・・
新たな恋に戸惑い、奮闘する2人が愛しいです
繊細な大人達の恋を丁寧に味わいたい方に、おすすめの作品です
凪良ゆう先生の情報(一般)
- 滋賀県出身
- 商業誌デビュー:2006年「小説花丸」に掲載「恋するエゴイスト」(中編)
- BL単行本デビュー:2007年「花嫁はマリッジブルー」
- 一般文芸作品デビュー:2017年「神さまのビオトープ」
- 一般小説:2019年「流浪の月」(第17回本屋大賞)
- 一般小説:2022年「汝、星のごとく」(第20回本屋大賞)
凪良ゆう先生の作風(個人的なイメージ)
- BL小説界の人気作家さんが、一般文芸で超人気作家さんに!
- 昔のBL作品も素晴らしいものが多いので、一般小説から入った方にも読んでほしい
- 絶版になった作品が多いのが残念
- 出版社を変えてでも再販してほしいです
「ニアリーイコール」あらすじ
孤独で、人を愛することに臆病な仁居(にい)さんと、昔の同僚の国立(くにたち)さんが再会
人と付き合うことを諦めていた2人でしたが、次第に惹かれ合い・・・
(2015年10月25日 新書館ディアプラス文庫)
「ニアリーイコール」感想
昔から何度も読んでいる作品です
仁居さんも、国立さんも、孤独で、ずっと心が独りぼっち
そのまま、これからも生きていくって覚悟していたけど、再会して、手を伸ばしたくなって
でも、また失敗したらって思ったら怖くて、素直になれなくて
そんな2人の葛藤が、切なくて、哀しくて
それでも、そこを超えて、頑張ろうって前を向く2人が、いじらしくて愛しい
国立さんの妹の千夏ちゃんも、健気でいい子で
登場人物みんなを応援したくなる、応援しながら自分も頑張ろうって思える作品です
二宮悦巳先生のイラストが優しい
2人の心が繊細に描写されている作品
細やかな二宮先生のイラストが、とても合っていると思いました
表紙の穏やかな表情の2人が、特に好きです
「ニアリーイコール」は、凪良ゆう先生の初BLにおすすめ
- 凪良先生は、BLでも有名な作品が多く、どれから読んでもよいと思います
- この作品の登場人物たちには、孤独や、やるせなさがあります。
- 先生が一般小説で描いているものと通じるように思います
- 先生のBL作品にも挑戦しようという方がいれば、候補の1冊としておすすめです