一般小説でも有名になった一穂先生のBL作品を読んでみたいけど、どれを読んでいいかわからない
そういう方に、おすすめの3シリーズを考えてみました
シリーズといっても、それぞれ数冊~10冊程度です
どのシリーズも、最初の1冊で、いったん話は完結しているので、手に取って見やすいと思います
みなさんの大切な1冊を見つける参考にしてもらえれば嬉しいです
一穂ミチのおすすめ3シリーズ
一穂先生の作品は、どれも世界観がしっかりしていて、登場人物が「生きている」と思います
特に社会人が主人公の作品は、みんなちゃんと仕事していて、日常をきちんと生きている
それがいいなと思います
がんばって仕事して、他人と関わって、時に傷つくこともあるけど、前を向いて生きていく
そういう姿に、励まされるし、勇気をもらえます
以下に、特におすすめのシリーズを3つあげてみました
- 「イエスかノーか半分か」
- 「is in you」(新聞社シリーズ)
- 「ふったらどしゃぶり」
タイトル書いてるだけで、どれも名作だなあと、感慨にふけってしまいます
どの作品も、もっとたくさんの人たちに読んでほしい
BLファンしか読まないのは、ホントにもったいない!と思います
1作品ずつ見ていきますね
ツンデレなアナウンサーが主役「イエスかノーか半分か」シリーズ
人気若手アナウンサーの国江田計(くにえだ けい)と、アニメーション作家の都築潮(つづき うしお)の物語
計の外面の良さと、オフの力の抜けっぷり具合が、ギャップが激しくて面白いです
また、その計を、スルッと包み込む潮の包容力が、とても自然で温かくていいなと思います
お話は、コミカルで軽めなんですが、芯の強い2人の真っすぐさが幹になって、作品としても太さを感じます
NEXT編集部編「このBLがやばい!2016年度版」小説部門第1位の作品です
「イエスかノーか半分か」としては3冊、番外篇が3冊、総集編的に色々なエピソードを集めた「OFF AIR」が4冊出ています
新聞記者たちの恋愛模様「is in you」ほか、新聞社シリーズ
高校生時代に気まずい別れをした一束(いつか)と、2年先輩の圭輔(けいすけ)が大人になって再会する物語
香港で育った一束が、日本の高校に、なじめないのが、切なかったです
でも、その分、大人になって香港でがんばる一束が、とても格好良かった
一方で、圭輔も、記者として精力的に動き回っていて、仕事のできる大人の男になっていて素敵でした
ただ、いい大人になった2人が、高校時代からの思いを引きずって、中身は変わらなくて
そういう不器用な2人が、とても愛しくなる作品でした
あと、一束の同僚の美蘭(メイラン)も、よい味出してました
ちなみに、シリーズの他作品は3冊+番外編が「ペーパーバック」という作品名で2冊あります
他作品は、同じ新聞社で働く別の記者さんが主役です
なので、まとめて「新聞社シリーズ」と言われています
それぞれ単品でも完成度が高く、話自体につながりはないので、どれから読んでも楽しめると思います
孤独な2人の心が愛されたいと叫んでいる「ふったらどしゃぶり」
恋人との関係に悩む一顕(かずあき)と、整(せい)が、主役です
一顕は、女性の同棲相手がいて、いわゆる「ノンケ(異性愛者)」です
一方、整は、親友と同居中
同じ会社の違う部署で働く同僚で、お互いと気づかずにメールを始め、絆が深まっていきます
「男だから」「女だから」とか関係なく、「この人だから」好きになるという必然性を感じる作品です
シリーズは、他に「ナイトガーデン」「メロウレイン」と、今のところ2作あります
「ナイトガーデン」は、整さんの親友の和章さんのお話、「メロウレイン」は、短編集です
このシリーズは、特に表紙含めた本の装丁が美しいので、可能なら紙媒体で読んでほしい作品群です
まとめ
一穂ミチ先生のBL作品の中から、おすすめのシリーズ3作品を、考えてみました
特別な1冊を探す参考になったら嬉しいです