月村奎「それは運命の恋だから」感想・おすすめ【リーマンBL小説】

波瀾万丈なストーリーは、たしかに面白い

でも、今日は甘いお話を読みたい！という気分になることはありませんか？

月村奎（つきむらけい）先生は、温かく優しい物語を数多く書かれている先生です

その中でも、特に本作は、綿菓子やケーキのように甘い、可愛らしい作品です

温かく、甘い物語を読みたい方に、おすすめの作品です

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「それは運命の恋だから」あらすじ

会社では、クールキャラと思われている山崎拓海（たくみ）さん

ホントは、ロマンス小説のような恋愛に憧れているのですが、頑なに秘密にしています

そんな拓海さんは、密かにゲイの恋活パーティーに参加します

そこで、細谷達之（たつゆき）さんという理想の男性と出会います

思いもかけず、細谷さんとカップルが成立し、お付き合いすることになります

しかし、細谷さんは実はゲイでは、ありませんでした

付き合いが深まる中、真実を知った拓海さんは・・・

（2018年4月25日新書館ディアプラス文庫）

拓海さんと細谷さんが、もう可愛くて可愛くて！

まず拓海さん

理想の男性と思いがけず付き合えることになって、舞い上がったり、緊張して不安になったり

とにかく不器用なんですけど、一生懸命で愛しかったです

対する細谷さんは、大らかな感じが、最初は大人でいいなと思っていました

でも、途中から、細谷さんの方が積極的になっていって

引き気味な拓海さんに、どんどんのめりこむ余裕のない細谷さんが、微笑ましかったです

色々すれ違いも起こりますが、逃げずに向き合っていて

全力で恋愛する2人が、とても愛しかったです

サラリーマン2人のお話なんですが、ロマンス小説を読んだ時のようにキュンキュンしました

あと、他の登場人物も、みんな良いキャラで良かったです

細谷さんの従弟の慎吾くんも、同僚の北村さんも、優しいキャラでいいなあと思いました

おとぎ話を読んだ後のような、あたたかく、甘い読後感でした

可愛らしい作品の雰囲気に、橋本先生のイラストがすごく合っていました

特に表紙絵は、2人のキャラをうまく表現していて、とっても素敵でした

ロマンス小説好きで、夢見がちで恥ずかしがり屋の拓海さんと、大らかな細谷さん

拓海さんがロマンス小説を持って、遠慮がちに手をつないでいるっていう構図も素敵！

本文イラストも、全体に拓海さんが可愛いかったです

ストーリーも萌えましたが、イラストにも悶えました